押し出し大名とは
押し出し大名(おしだしだいみょう)とは、江戸時代に存在した大名の一つの形態を指す言葉である。この押し出し大名というのは、大名家に生まれながらも、人の意志で大名になった者を指す。
江戸時代において、大名というのは基本的には家格制度に基づいて子孫に相続されるものであった。しかし、その中には特定の理由から大名になることを嫌がり、農民や商人など庶民出身の者が大名になることを避けるために、一度大名としての地位を手放し、断絶させた後に、再び大名としての地位を得ることを選んだ者がいた。これが押し出し大名と呼ばれるものである。
押し出し大名の中には、商人や庶民出身であった者が、才能や実績、縁故などの要因によって大名の地位を手に入れた者もいれば、他の大名家の家臣や外様大名の家来の中から選ばれた者もいた。彼らは新たな大名として地位を手に入れることで、時には旧来の大名や譜代大名と対立することもあった。
押し出し大名の中には、新たに大名としての地位を手に入れたものもいれば、持ち家格である旧大名家の嫡流の者が押し出し大名としての地位を手に入れる例もあった。また、幕府や他の大名からの推薦によって大名になった者もいた。
押し出し大名という存在は、江戸時代における社会の特異な側面を示すものであり、大名という制度がいかに複雑なものであったかを伝える重要なタイプの一つと言えるだろう。